愛されることを受け入れましょう
19.
「柚珠奈、開けろ!」

ドンドンと響く扉を叩く音も声も、怒っているのを隠さない。

いつも穏やかな樹くんがこんな大声出すなんて珍しい。私が見るのは、大人になってから初めてからかも。

ベッドの上で膝を抱えたまま、叩かれるたびに揺れるドアを見つめる。

ちゃんとメッセージだっていれたんだもん、一人で帰ったからってあんなに怒らなくてもいいのに。‥‥入れた後にすぐ携帯の電源落としたけどさ。

「柚珠奈、黙ってないで返事しろ!ってか、鍵開けろ!」

樹くんの声は大きくって近所迷惑になっちゃうかもだし、これ以上叩かれたら扉が壊れちゃうかもだし、仕方ない。ノロノロと立ち上がって、ガチャリと鍵を開けた。

その途端に開いた扉と、部屋に入ってきた樹くん。ドアを叩き過ぎて、大声出し過ぎたのか、息が荒い。

「言いたい事は色々あるけど、とりあえず行くぞ」

「へ!?どこへ?」
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