愛されることを受け入れましょう
13.
その後は、理一君を含め男性陣の話で楽しませてくれた。

大学時代のおバカな冒険譚や仕事での驚くような経験。デキる男は話術も巧みなのか、二時間ちょっとの時間はあっという間に過ぎる。

「じゃあ、そろそろお開きにしよう。帰り、どうする?」

いつの間にかお会計を済ませた理一君がひよりちゃん達にタクシーを呼ぼうかと聞いてくれた。

「ありがとうございます。でも私も由紀も電車で帰れるので」

丁重に断るひよりちゃんだけど、紳士な三人には通じないらしい。

「ダメだよ。可愛い女性は素直に甘えたらいいんだよ」

穏やかに、でも拒否させない口調でタクシー代を出すことを匂わせて言い切った笹又さんが携帯を取り出すのを見て、由紀ちゃんも慌てて言い募る。

「でもっ!お食事代も払っていただいたのにそこまでしていただくわけには」

でも、相手は五つも年上のバリバリの営業マンだ。小娘なんて簡単に言いくるめられてしまう。

押し切られたひよりちゃん達がしぶしぶ頷いたタイミングで、私の携帯がメッセージを受信した。
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