奏でるものは~第2部~
12月になり、寒くなってきた。
コンビニでお菓子を選んでいると
「このままでいいの?」
昌さんが言ってきた。
「わからない」
「ほんとのことはまだ言わないの?
言ったら、問題はクリアになるんじゃねーの?」
「家の事情で上手くいくなんて、1つの駒になるみたいでイヤ」
「めんどくせー」
ま、優もがんばってるさ
と苦笑いで呟いて、お菓子を買ってくれた。
優さんから連絡が来たのは、それからしばらく経ってからだった。