奏でるものは~第2部~
約束の1時5分前。
コンビニの駐輪場所でバイクに寄りかかった優さんを見つけドキッとする。
「もう来てたの?」
「おう。飯は?」
「まだ。どうしようか?」
「……家に来ないか?」
男の子の家に行くって、ちょっと困るような、嬉しいような。
でも、あまり外をウロウロしたくない私には都合がいい。
「うん」
ちょっと戸惑ったけど、ずっと外にいるのも嫌だった。
バイクの後ろに乗るのは初めてで乗り方を教えてもらい出発した。