謎解き少女 第6話 謎多き少女
いざ、参らん
学校の正門の前で堀井君を待っていた。


冷たい風が頬を撫でる。

この前まで南国にいたのが嘘のようだ。


その時、

「咲井さーん!」

自転車に乗った堀井君が現れた。
あたしの目の前でキュッと止まる。

「お待たせ。早く行こう。」

「うん。」

あたしが歩き出すと自転車に乗ったままついてくる。

降りんのかい。

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