奏でるものは~第3部~
さっきの子が言ったように、ショートヘアの女の子と、歩いている。
整った顔は、笑顔ではないが、女の子は満面の笑みだ。
腕を組んでる?
身体が凍りついた。
鉢合わせにならないよう、彼らの進行方向から離れるように移動してから、出口に向かった。
家に帰って、部屋に籠った。
吐き気がするので、ベッドに転がった。
眠ることも出来ず、考えがまとまらず、気分が悪かった。
一睡もできないまま、朝を迎えた。