奏でるものは~第3部~
昨日の女の子だ。
私をみて、にっこりして声をかけた。
「あら?あなた、妹さん?」
「え………?
あなたは?」
「朝からここにいるんだから分かるでしょ?
ユウト君はまだ寝てるよ、起こす?」
「泊まってたの?」
血の気が引くのが分かる。
「最近は毎週ね、あ、朝御飯作ろうか?」
「………いい、大丈夫」
吐きそうになる。
「あ、ユウト君、起きた?
コーヒー淹れるね。
お家の人きてるよ?」