奏でるものは~第3部~
私は優さんを大切にしてなかったのかな?
最近は二人で会う約束もしてなかった。
そりゃ、毎週泊まってたら、約束もしないよね。
あ、学校での噂話してた人も、誰かと一緒にいる優さんを見かけてたんだ。
身体と心が痛い。
ちゃんと、話をしなきゃいけないけど、もう少し落ち着いてから。
私を取り戻さないと。
平気な顔で学校に行ける?
大丈夫。
暗示をかけるように自分に言い聞かせる。
午後になり、考えるのを止めたくても、無かったことにはできないらしい。
夕方にお風呂に入る。
そのあとは夜まで部屋で過ごした。
夜中まで寝られず、結局、翌日も同じように学校を休んだ。