奏でるものは~第3部~


優さんの部屋を出てドアを閉めた。


出会いからの幸せな日々が、頭によぎる。

目の奥が熱くなる。
泣きそうになる。


急いでエレベーターに乗った。


エレベーターを降りて外に出ると、爽やかな陽射しに新緑の木々の葉が力強くみえる。


少しずつ気分が晴れていく。

ゆっくり走っていたタクシーを停めて乗り込む。

家の方面を告げると、ゆっくり発進した。







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