奏でるものは~第3部~

「歌織?おいで」

寝室から呼ばれる。

なんだか恥ずかしいけど、優さんのところに行くと、ベッドに座ったままの優さんに抱き締められる。



抗いたくても抗えない。
応えていく身体と感情が、1つになった。
自分でもコントロール出来ない身体が頭のなかを真っ白にする。


優さんと二人、荒い息づかいが部屋に響くなか、脱力した。



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