奏でるものは~第4部 最終章~
第7章


それからの日々は、仕事も忙しくなり始めたが、結婚に向けてリフォームのことも式のことも、お互いが考えてきて打ち合わせの時に遠慮なく話し合った。

ドレスだけは、作らせてほしい、と言ってくれた龍くんに甘えた。


秋も深まり、落ち葉が舞う頃、千奈美の結婚式も行われた。

茶道の家ということもあり、和風の式だった。
たくさんの人に見守られ、新しい道を開いた瞬間をみたようで、感動した。



ただ、私の中では、結婚は今まで通ってきた道の延長にあるので、好きな人と一緒にいられることが、家族になるということが、新しい道、という気持ちではなかった。


だから、こだわりも無かった。





12月には、仲人はいないが、結納も行われて、我が家の床の間が賑やかになっていた。






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