奏でるものは~第4部 最終章~


「ここは?」

一階のドアを指差して聞いた。


確か洋室だった?


フッと笑って優人さんがドアを開けるとグランドピアノが見えた。


え?


と私の足が止まった。

奥を覗くと部屋の半分に畳が敷いてあり、箏も置いてある。

キレイな装飾の本棚には、いくつか楽譜もある。


「………これって?」


「驚いてくれた?」


頷いて優人さんを見た。



「やっぱり必要だろ?」





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