奏でるものは~第4部 最終章~
それからも変わらず、平日の毎日の業務をこなす。
社会人スポーツもシーズン真っ盛りであり、遠征等の情報から試合結果などの報告を受け、広報と打ち合わせもある。
バタバタした仕事から解放された水曜日の夜、優人さんから連絡があった。
“土曜日会える?”
“大丈夫、予定はないよ”
“じゃ、11時に駅に迎えに行くよ”
“分かった”
土曜日の予定は無い。
優人さんも平日は忙しいのだろう。
最近はゆっくり会えてなかった。
楽しみにできる予定が入ったことで、嬉しくなる。
少しピアノに向かい好きな曲を弾き、眠りについた。