シンデレラ街道はいやです


昔、俺がまだ小学生の頃
俺のうちの別荘に毎年行っていた
ある日、俺は暇だと言って
近所を歩いていた時に
可愛い女の子を見つけた

その女の子は言いました


「おにいちゃん、かっこいいからあたしの王子さま」ってニコッと笑ったんだ
その笑顔に小学生ながらどきってしたんだ
それから毎年その別荘に行く事を楽しみにしていたけど、俺が年頃になる頃、俺には許嫁がいるから、本気で恋愛するなと親からキツく言われた


そんな時代錯誤はあるのは、可笑しいと言った
俺は反発するかのように次々と付き合っていったけど、あの時の女の子が目に焼き付いて、どうしようもなかった



月日は流れ俺は、親父の下で見習いとして働き始めた
もう遊びの恋愛は終わり

そして香奈が俺の目の前に現れた、まさかあの時の女の子が
田舎で香奈を取り合った奴と結婚するのかと諦めていたけど

麻美に行くような男なら




「待って麻美さんって大橋さんの何?いつもぶんどって・・・」


「あれな、もし麻美が声をかけても麻美になびなかったら、俺は諦めようと、でも野郎は麻美に靡いて行ったから俺が来たわけ」



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