あの日の私は、
放課後、私は春樹と職員室に行くことにした。


長い説教が終わると、私達は職員室を後にして教室へと戻った。
教室で下校の支度をした。
もう、教室には誰も居なくて、私と春樹だけが居る。
「あのっさ、お前今日この後なんかあったりすんの?」
2人だけの教室に春樹だけの声が響く。
「ないけど?」
「じゃーさ、俺と一緒にかe…」
「優人!?」
「…」
廊下に優人が立っていた。
「どうしたの??」
「一緒に帰ろう。」
「うん!」
ふと、優人が意地悪に笑った気がした。
隣に居た、春樹は優人と目があったかと思えばすぐそっぽを向いた。
「あ!ごめん、春樹なんか言った?」
「なんでもねーよ!また明日な。」
春樹がまた私の頭をクシャクシャっとすると、優人を睨みながら教室を後にした。
「優人は、春樹と知り合いなの?」
「さぁ、どうだろうねー?」
優人がからかうように言った。
「優人のいじわるー!」
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