温かい絆を教えて

お風呂に入って、部屋で寛いでいると、ショウタが隣に座ってきた。

「……あの女が来たとき、ショウタは私と付き合ってる、って言っただろ?

俺はあんな状況だけど嬉しかった。

やっぱり、お前がいい。

改めて言うよ。

俺と、結婚してほしい」

目を見張った。

「ありがとう。
いつかは、あなたと結婚したい。

今すぐはちょっと考えられないわ」

「いつかは、か。

俺って、信用ないのか?」

「そんなことはないけど…

ショウタが好きよ。

ただ、今すぐ生活を変えることが怖いだけよ」

「いつかは、って、いつ?
あんまり先にしないでほしいんだけど」

「ん、婚姻届出したら終わりでしょ?
だけど、生活をどうするか、よね?
どこに住むか、とか」

「社宅は嫌か?
来年は異動があるかもしれないから、そのタイミングは?」

「あ、転勤か」

「考えておいてくれよ?」

「分かったわ」

キスをされる。
そのまま、押し倒されて、抱き締めてくれる。

「マイカ」

ニヤッとしてキスと愛撫が始まった。




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