子犬男子に懐かれました




「おおお思い出した!」



確か、優也くんとの最悪の出会いだった合コンの時だーー。


……



ーーードンッ



『……いてぇ』


『すいません…っ』



制服を着た、暗い顔した男の子とぶつかったのを思い出した。



「嘘でしょう……あの時ぶつかった男の子壮介くんだったの?」


「すげーよな、俺もよく顔覚えてたなーって感心するわ。

だから道端で俺見つけてくれた時正直びびった」


「なにそれ、早く言ってよ」



でもなんだか嬉しくて、



「運命みたい」


「え、皐ちゃんもそんな事言うの?」


「……もういい」



最悪。

言って後悔した。




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