子犬男子に懐かれました


「へー、皐ちゃん1人暮らしなんだ」


「うん、就職先決まって就職先に近い方がいいでしょう?それで実家離れて4月から1人暮らし」


ガチャガチャ と鍵を差し込む。


「家も覚えたし、皐ちゃん1人暮らしだし、いつでも遊びに来れちゃうね」


「なっ、あ、なんて事…っ」


急なぶっ飛び発見に思わず動揺してしまった。


「ぶ、皐ちゃん動揺しすぎ」


「ほら」と背中を押され、部屋の中に入れさせられる。


「早く入りな、明日仕事頑張ってね皐ちゃん」


「あ、ありがとう……壮介くんも学校遅刻しないようにね」


「はいはい、じゃあおやすみ」


「おやすみ…」


ーーガチャ

と静かにドアが閉まった


”皐ちゃん”ーー。


壮介くんがそう言うたびに、胸がきゅんとした。

それは皐ちゃんってあまり呼ばれた事がなかったから。

いつも、皐かさっちゃん。だからすごい不思議で変な感じがしたな…


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