子犬男子に懐かれました
優也くんとはあれから、家まで送ってもらい、来週またデートする約束をして別れた。
「はぁ……なんか疲れた」
お風呂でも入ろうとした時だった、
ーーピンポーン
とインターホンが鳴る。
だけど、出る気にはならなかった。
なんとなく…壮介くんな気がしたから、居留守を使った。
「皐ちゃん、開けてよ」
と、ドア越しに聞こえてきた。
……。
「お願い、開けて」
「………やだよ、帰って」
ドアを閉めたまま、ドアの向こう側にいる壮介くんに言った。
「怒ってんの?」
「当たり前でしょ」
「映画館で、皐ちゃんの家に行くって優也さんの前で言ったから?」
「分かってるなら何で言ったのよ」
むかつく
わざと言ったって事じゃん