君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
「でも遠くからだったからあんまり見えなかった。
だから今度は僕の為だけに歌ってくれる?」
思わずドキッとする。
だって、カナトが自分の要望を言ったのは初めてだから。
いつもリンタールのこと、国民のことを考えての願いを語っていた。
私は、カナトにも笑顔でいてほしい。
「何の歌がいいか考えておくね」
気恥ずかしさを隠して、見つめ返した。
身長差のせいで、自然と上目遣いになる。
いっつも私ばっかりドキドキさせられてるから、たまにはこういうのもいいよね。
「…っ」
カナトは目を丸めて驚いてる。
かと思うと、みるみるうちに耳まで赤くなっていく。
「その顔は…、反則だ」
そっと手のひらが頬に触れる。
やばいって。
カナトこそ反則だよ。
まるで時が止まったかのように、何の音も聞こえなくなる。
ここには二人しかいないよう。
だから今度は僕の為だけに歌ってくれる?」
思わずドキッとする。
だって、カナトが自分の要望を言ったのは初めてだから。
いつもリンタールのこと、国民のことを考えての願いを語っていた。
私は、カナトにも笑顔でいてほしい。
「何の歌がいいか考えておくね」
気恥ずかしさを隠して、見つめ返した。
身長差のせいで、自然と上目遣いになる。
いっつも私ばっかりドキドキさせられてるから、たまにはこういうのもいいよね。
「…っ」
カナトは目を丸めて驚いてる。
かと思うと、みるみるうちに耳まで赤くなっていく。
「その顔は…、反則だ」
そっと手のひらが頬に触れる。
やばいって。
カナトこそ反則だよ。
まるで時が止まったかのように、何の音も聞こえなくなる。
ここには二人しかいないよう。