音を紡ぐ
「「オーディション、受かったよーーー!!」」


は?


受かった?


「「祝!!プロ契約でーす!!!」」


俺は涙が溢れて2人に抱きついた。


「ってことで早く行くぞ!!朱里も一緒に行くか?」


「当たりまえじゃん!あんた達の髪、電車の中で直してやらなきゃいけないでしょ?」


「え?どこに行くの?」


走りながら俺は叫んだ。


「そんなんプロ契約の書類にサインするに決まってるやん!斗季君のせいで1週間も遅れたんやで!!」


え?


そんなに前から決まってたの?


「早く行くぞ!!この歌詞、全部俺達が作んなきゃいけねーんだから!!」


昴と樹哉と朱里が走りながら叫ぶ。


俺はその後を追いかける。
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