音を紡ぐ
私が驚いて言うと、斗季が偉そうに言った。


「俺の頭は文系で出来てるの!数学が出来なくても生きていけるし!!」


そう言うと樹哉が参戦してギャーギャー騒ぎ出した。


「もう!2人ともうるさい!!私ちょっと飲み物買いに行くよ。」


「あっ、俺もついてくよ。俺もお菓子買いに行きたいから。」


朱里がちょっと怒ったように病室を出ていくと、その後を昴がついて行った。


「えっ!もしかして、あの2人って、そうなん?」


樹哉が扉と私を交互に見ながら言う。


「えっ!いや、その、朱里はそうらしいけど、・・・・昴はどうなのか分からないから・・・」


「へーーー!そうなんか!心配せんでも邪魔せぇへんから大丈夫や!」


「でも、なんか今いい感じだったよな?」


斗季がちょっと笑いながら言うと2人が帰ってきた。


「何の話してんのー?」

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