音を紡ぐ

ボーカルが合図すると、ドラムの音が鳴り響く。


聞いている側をどんどん引き込ませて、夢中にさせていく。


そこにギターが加わってより一層曲に厚みが出る。


隣を見ると斗季がくいるようにギターを見ている。


そして、心にドカンと響くボーカルの声。


力強くて、真っ直ぐな声で聞いている側を虜にする。


私もそのうちの1人だ。


CDやテレビとは全然違う、ライブじゃなければ感じられない高揚感。


私も


私もあんなに大きなステージで歌いたい。


私の夢。


ノートに書いた私の夢。