強がり女の唯一の男
「公平、本当にありがとう」
「俺こそ、ありがとう」
「私・・・公平が本当に好き。 公平も私を好きになってくれて、嬉しい」
「バーカ。 俺の方がずぅっと長い期間片想いしてたんだ。
小雪が俺を好きになってくれて感謝してるのは俺の方」
「そっか・・・そうだね?」
私は笑う。
「小雪から、好きだと言ってもらえるまで、手は出せないって思ってたんだ」
「・・・そうなんだ?」
「だから、小雪からの好き。は俺にとってのリミッターカットだった」
と苦笑する公平を私は幸せな気持ちで見つめた。
< 132 / 159 >

この作品をシェア

pagetop