強がり女の唯一の男
「・・・何? バカ男の子供妊娠してる可能性でもあるのか?」
公平の目つきがヤバイ!
「ある訳無いじゃん! 安達君とそういう事しなくなって何回か生理きてるし!!!」
あっ!?と思い、私は自分の口を両手で塞ぐ。
「よし! 俺は小雪を信じる。 な? 問題無いだろ?」
「でもっ 公平は嫌じゃないの? 私の過去を知ってるのに・・・」
「はぁ!? そんなもん気にしてられっかよ! 相手は俺より条件のイイ男で、小雪の男を見る目があって良かったって本気で思ってたし。
・・・そういう男を選ぶ小雪だから、俺は告白するなんてできなかったんだし」
相手になんてされる訳無いって思ったんだから。 と公平は続けた。
「浮気さえしなきゃ、バカ男が小雪と結婚するっていう報告を指を咥えてみていなきゃならなかったって思ったら、小雪の過去なんてどうだっていい。
俺との未来を選んでくれるなら、そんな事どうだっていいんだ」
公平からの情熱的な告白に、胸がジンとなる。
公平はどんな気持ちで私の彼氏の話を聞いていたんだろう?
「でも、公平って高校の時以来彼女居なくない?」
結構な期間、女日照りなんじゃないの? 私のこと穢れてるとか思わないの?
「彼女は居ないけど・・・」
奥歯に物の挟まった言い方。 何!?
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