俺様社長と強引で甘々な結婚
バカだ。

仕事を辞めて、結婚なんて絶対にしたくない。
私はあそこにいたい。あの人の傍にいたい。


頭に浮かんだのは、帰り際強く手を握ってくれた社長の顔。


私からの電話、待ってくれているのかな。
でも、こんなこと言えるわけない。私の叔母のことで社長を巻き込むことなんてできない。


結局、私は誰にも話すことなく、辞表を書き、仕事を辞めて、お見合い結婚をすることに決めた。


「理央さん、どうしたの?なんか顔色悪いけれど、昨日社長と何かあった?」


月曜日、出勤してすぐに関ちゃんと野々葉ちゃんが心配そうに声を掛けてくれた。


でも、私は「何も無いよ。心配してくれてありがとう」そう言うのが精一杯。


社長も心配そうに、私を見てくれていたけれど、私はその視線に気づかないふりをして、仕事に没頭した。

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