危険なアイツと同居生活【番外編】
蒼の腕の中で幸せを噛みしめた。
蒼はあたしのものだと再認識する。
窒息しそうなほどの甘さに寄ったあと、蒼が静かに告げた。
「もう一回、唯ちゃんのご両親に挨拶しないと」
「……え?」
「これからも一緒に住みますって」
蒼の腕の中で、我に返った。
意外と真面目な蒼は、あたしの両親に挨拶するなんて言うけど……
あの父親のことだ。
また蒼に激怒するだろう。
これ以上蒼を苦しませたくない。
あたしももう大人なんだから、好きにすればいい!