危険なアイツと同居生活【番外編】









そんな訳で、あたしたちはあたしの実家に来ていたのだが……








「あー。蒼君」




お父さんはにこやかに蒼を見る。

一体どうしてしまったのだろうか。

この笑顔はフェイクじゃないかと思う。

お世話になっていますと頭を下げる蒼は、やっぱり紳士で好印象だ。

そして、お母さんは真っ赤な顔でにやけていた。




相変わらず恥ずかしいうちの家族。

妹は大学生になって下宿、今は夫婦二人だということ。





「唯はやっぱり家に帰ってこないんだね」




悲しそうに言うお父さんには悪いけど……

あたしには居場所がある。

蒼のもとがいいんだ!



< 103 / 169 >

この作品をシェア

pagetop