危険なアイツと同居生活【番外編】





「俺はさ、今はリフレッシュ期間なんだ。

中途半端に音楽に関わるのはやめて、いっそのこと音楽のことなんて考えない生活をしたいんだ」



「うん……」



「ギターなんて弾いたら、またFの活動したくなっちゃうから。

消化不良のまま、Fを続けることになってしまいそうだから」





そうなんだ。

蒼はそんなことを考えているんだ。

蒼の思いなんて、あたしにはきっと分からない。

だけど、あたしは蒼を応援しているよ。





「だから俺はカラオケ店でバイトしてるけど、カラオケもしないんだよぉ」




そんな蒼に思わず聞いていた。




「あれ?蒼って、カラオケもとから嫌いじゃなかった?」


< 87 / 169 >

この作品をシェア

pagetop