「 好 き だ よ 」
先生から逃げるようにして、グラウンドに背を向け、校舎内へと走り出す。
?? なにしてるの私?
そう思いながら駆け足で向かった先は、──保健室。
……ほんと、なにしてるの?
保健室に着くと中からカチャカチャ、と器具を触る音が聞こえて、思わずぴたりと足を止めた。
『ウタって奴、なんか足痛めてたぞ』
……って言っても超軽傷かもしれないし、わざわざ様子みにいくほどでもない、よね。
宇多くんもどうせ気遣うだろうし。
やっぱりグラウンドへ戻ろうと踵を返した瞬間、ガラッと保健室の扉が勢いよく開いた。
「……えっ、白石さん?」
「う、宇多くんヤッホー」
タイミング! 最悪!


