「 好 き だ よ 」


「どーした、ミタちゃん」

「ちょっと熱中症ぽい症状の子が複数いてさ、担架持って行きたくて、手伝って欲しい」

「え、マジすか。了解す」



さすが体育委員。すぐに状況を理解した田端は、「ウタはin保健室だ。あとは頼んだ」と謎すぎる捨て台詞を残し、三田先生とともに体育館奥にある倉庫へと走り出して行った。


気がつくと、他の先生たちもスポーツドリンクやアイシングバッグを抱えて、慌てたようすで救護場所へと向かってる。



「おーいそこの2年。 そろそろ閉会式始まるからはよ並べ〜」



ふと聞こえた声に振り向くと、知らない学年の先生とばちっと目が合った。



「え、あっ、えっと……」

「? 場所わからんのか」

「あ、いや、その……」

《間もなく閉会式が始まります。生徒の皆様は───》

「あ、ちょっと私、保健室に……!」



< 60 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop