好きになってはいけない人


ドアを開けて右。

いつもいるメガネをかけた優しそうなおばさん先生がいない。


机を見れば 出張中との張り紙が置いてある。


なーんだ。
じゃ、心置きなくサボれるじゃん。


「よぉ!」


その時 私が眠ろうとしていた2個隣のベッド。

カーテンが閉まってることすら気づかなかったが、その隙間からトラが顔を出していた。


「驚かしたりつもりなんだけど、つまんなそうだなー、おぃ。」


「いや、これでもかなり驚いてるよ。」


もともと表情には出ないタイプだし。


トラには見えなかったかもしれないが、肩がビクッとなっていたのがその印だ。


「そ、っていうかそんな遠く使うなよ。
俺の隣こいよ!」


「え、やだよ。
トラの隣で眠ったら妊娠しちゃいそう!」


トラの瞳はすごく綺麗だし。
鼻は高いし。見事に着崩れた制服のシャツははだけていて少しドキッとさせられる。


というか高校生ながらに色気を感じさせる。



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