ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「それじゃ、私先行くね!また明日ね、和葉ちゃん」





「うんっばいばい!なずなちゃん」





和葉ちゃんに別れを告げると、私は隣のクラスで待つ蓮の元へ向かった。





「蓮~?」





1組を覗いてみると、教室の後ろで女の子に囲まれている蓮の姿が見えた。





えっ!?あれ、蓮…だよね?





その光景に目をぱちぱちとさせていると、私の姿に気づいた蓮が、女の子たちの間を縫ってやってきた。





「なっちゃんお迎えありがとう」


「蓮…今のどういうこと…」





軽いパニックを起こす私とは対照的に、蓮はキョトンとした顔を浮かべていた。





「今の?」


「今、女の子たちに囲まれてたのって…」
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