ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
昨日のことは思い出せるけど、それからどうやってここまで帰ってきたのか記憶がなかった。





でも、パジャマは着てるし、制服もハンガーにかけてあるし…





「なずな~入るわよ」


「あ、お母さん」





必死になって思い出そうとしてると、エプロン姿のお母さんがやってきた。





「やっと起きたのね。少し寝すぎじゃない?」


「え?私、いつから寝てた?」


「いつからって…昨日、寝ちゃったなずなを蓮くんがおんぶして部屋まで運んできてくれたのよ」





えっ!嘘でしょ!?





私は開いた口が塞がらないといった様子でお母さんをみた。





「冗談だよね?あの蓮が!?」


「冗談のわけないでしょ。後で蓮くんに聞いてみたら?」





お母さんは呆れた顔を浮かべると、部屋を出て行った。





蓮が…私を運んでくれたんだ。


全然知らなかったよ。
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