僕等のネイロ
私達は直人に全て話した。


「葵…まだ悠菜の事好きなのか…」


直人が力なく言った。


「ごめん…」


「まぁ…しょうがないことだけどさ…」


「奪おうとか…そんなこと考えてないから…な??」


「それ、当たり前だし」


直人が少し笑った。


「でも、俺思った」


直人が言った。


「葵、多分玲菜ちゃんのことも好きだと思う。お前、玲菜ちゃんと居る時、楽しそうな顔してる。気づいてないだけじゃないの??」


「え…??」


「悠菜と居るときより、楽しそうだけどな」


直人が笑った。


「分かんねぇよ…そんなの…」


葵くんはうつむきながら言った。
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