僕等のネイロ
「あっ悠菜」


「メアドとケー番教えて」


「あっうん」
無言で赤外線通信して…このあとバイバイか…。


「じゃあな」


「うん」
いかないで…。まだ一緒に居たいよ!!



「悠菜、翔と水城のこと…好きになるなよ??」


「え!?」


「俺しか好きになんな」
え!?
何それ…!?!?


「じゃーな」


葵くんは私に手を振ると、振り向きもせずに帰っていった。


私は見えなくなるまでその今世界で一番愛しい背中を見つめていた。
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