【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
先輩と別れた後、即行幼なじみに電話をした。
数回のコール音。
「…何で出ないんだよーっ!」
電話に出ない事に苛立ちながら、家で待つことにした。
幼なじみの家に着くと、勝手に玄関を開けてお邪魔する。
「お邪魔しますっ。」
すると、珍しくおじさんがいた。
「あれ?まだ帰って来てないぞ。」
「分かってます。連絡付かないから来ちゃいました。」
「ふーん。じゃ、ちょっとおじちゃんの相手してくれるか?」
手招きされて、リビングに行くと晩酌セットが用意されていた。
「…おじさん。」
思わず、鼻を塞いだ。
実は、私の家系はアルコールにめちゃくちゃ弱い。
匂いだけで、酔っ払ってしまう位だ…。
「あっ、そっか!そうだったな!」
おじさん、忘れていたみたいで慌てて晩酌セットを片付けようとしてくれた。