【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
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体育祭当日。


「実行委員!カッコイイ!」


実行委員は髪型をビシッと決め、長ランを着て、イケメンな応援団長に変身していた。


「ヘヘッ。ありがとう!てか、やっぱりあいつのはブカブカだね。」



私が着ている学ランを見て実行委員は笑っている。

彼の学ランは、私には大きすぎて袖や裾を何回か折り曲げて着ていた。




「えっと。実行委員、色々ありがとう。」


えー?何が?って笑いながら実行委員は嬉しそう。








彼の学ランは大きくて、私をすっぽり包み込んでくれている。

何だか照れ臭くて…だけどちょっと私に自信を与えてくれる。




「よしっ。優勝目指して頑張ろう!」

「だねっ!」





その後、私達のクラスの応援団は凄く盛り上がった。

応援団という仮装が体育祭には合っていて、皆で練習したパフォーマンスも大成功だったお陰で優勝する事が出来た。


実行委員の応援団長はとにかく大人気で、たくさんの人から写真を頼まれていた。

私もツーショットを撮って、彼に送った。





ー体育祭終了後。



「ちょっと、見てこれ。」

実行委員が笑いながら携帯を見せてくれた。






『お前、イケメン過ぎ。マジ負けねーから!』



…彼は実行委員に嫉妬してるらしい。






「彼の学ラン。」完











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