好きですか? いいえ・・・。





「熱々だねえー、お二人さん。そりゃアイスも溶けるわね。」



アイスを買いに行くまでは、いろいろあったけど、アイスを買ってからはまっすぐ家に帰って来た。にもかかわらず、お母さんの言うように、アイスはドロドロに溶けていた。



「違うよ! 私の膝に置いてたから。」



「あら? あんたの膝ってカイロでも貼ってたっけ?」



お母さんはクスッと笑いながら、ドロドロに溶けたアイスに蓋をして、冷凍庫に仕舞った。



「二人ともそれ食べる? まあ、別にどっちでもいいけど。」



私たちも同じように蓋をして、冷凍庫に仕舞った。




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