好きですか? いいえ・・・。
看病してくれる。





ギターの音で、目が覚めた。



布団の上に座った落合くんは、しっとりとしたバラード系のメロディーを奏でていた。



その音が心地よくて、私は目を閉じて、耳をすませた。飲めないコーヒーの芳醇な香り、客が残していったタバコの甘い香り、木独特の香りがしてくる喫茶店にいるような気持ちになった。



そこに落合くんの歌声と微妙な歌詞が混ざり合う。




< 123 / 204 >

この作品をシェア

pagetop