好きですか? いいえ・・・。





家に着き、落合くんをとりあえずリビングのソファーに座らせた。



落合くんはソファーに深く腰掛けながら、勝手にテレビを点けて、ニュース番組を観始めた。



そういえば、しばらくソファーに座ってないような気がする。



「なかなかいい家だね。」



あの豪邸を見せられると、なんか嫌味に聞こえる、不思議。もちろん、落合くん本人はそんな気なんて更々ないんだろうけど。だから、余計タチが悪い。



「そうかな? 私は落合くんの家みたいに大きな家に住みたいな。2階とか欲しいし。」



「……そんなにいいもんでもねえよ。」



気持ち、落合くんの返答が冷たく感じられた。




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