私の正体、バレてたまるものですか
《ねー。聞いてよ。さっき家の前ウロチョロ歩いてるサングラスにマスク、ニット帽子の人がいたんだけど…。不審者だよね?めっちゃ怖かった。》

一人でいるだけじゃ怖かったから恵美と莉子に報告し
ておいた。

ピロン

するとすぐに来る莉子からの返信。

《え、何それ!!怖っ!!大丈夫だった?》

《うん、大丈夫。目は合ったけど…。》

《気をつけてね!蘭、人気美人モデルだし、ファンも多いでしょ?ストーカーとかいてもおかしくないから、何かあったらすぐ言ってね!》

その言葉ですごく落ち着いた。
やっぱり莉子はいい友達だ。

《ありがとう!莉子も気をつけてね?莉子の方が美人なんだし!莉子も何かあったら言ってね。》

《あはは!うん!ありがとね!》

《付き合ってくれてありがとう。邪魔してごめんね。お休み。》

《全然!気にしないで!お休みなさい~!》

その後すぐに恵美からも返信があり、莉子と同じような内容をやりとりした。

すると次第に睡魔に襲われ、最初は耐えていたものの、さすがに抗えず、ベッドに寝転がったまま、そのまま寝てしまった。

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