後輩なんて本気になりません!


連れて行かれたのはファミレス
「なんでも頼んでください!
オレの奢りですから」


「えっ?いいの?
流れ的には私が奢らないといけなくない?」


「あっ!そーだった」


「もうダメェ!龍馬のおごりね!
えっとぉ〜あたしは
ミートスパにタラコスパ
うーんピザも頼んでぇ」


「そんなに食えないでしょ
先輩って可愛いですね」


可愛い・・・
胸がキュンとする。


そんないい気持ちでいたのに
打ち崩す相手が現れた。


「うん?美咲?」


美咲と言えば・・・
どこかで聞いたような・・・
元カノの名前?


「えっ?あっ!!!
わぁー!!!龍馬?
久しぶり!」


「元気そうだな
まぁ お前は元気だけが取り柄だもんな」


「ひどっ!」


普段はあたしに対して
甘えた口調が多いのに
この人の前では大人びている。


「あれ?彼女?」


あたしを見て龍馬にそう尋ねた。


前も聞かれたな
龍馬の友達に。


「会社の先輩」


「なんだぁ 先輩なの?」


「うん?どうだと思った?」


「彼女かな?って」


「あはは 残念!」


そりゃ 彼女じゃないけど
そんなに全面否定されると
心が折れちゃいそう。


「お前 1人でここへ?」


「違うよぉ〜 佳子と待ち合わせてる
佳子覚えてる?」


「ああ あのうるさいやつだろ!
げっ!今から来るわけ?」


「あ〜言ってやろ!
うるさいって言ったねぇ
あっ!きたきた!
佳子ぉ」


そこにもう1人女の子が現れたのだった。








< 64 / 87 >

この作品をシェア

pagetop