後輩なんて本気になりません!
龍馬は
「松坂先輩聞きました?
ゼロに近いだってぇ
そんなの もう無理!って
言われたと同じですね
さぁ!仕事にしましょ!
お先に失礼しまーす!」
と あたしたちの前なら居なくなった。
「陽菜さん?
やらかしましたね・・・
貴女はバカですか?」
呆れた感じで言う恵。
返答しようにも
言う言葉がなくて。
「まだ間に合うと思うよ
追いかけてごめんと言いなさい!」
「う・・・ん」
「バカだね
そんなに青ざめるほど好きなくせに
よく言えたね!」
反省してる
本当に反省してる。
急いで龍馬を追いかけたが
龍馬は課長と話をしていて
声をかけることができなかった。
仕事中はそんな個人的な話を
することはできず
お昼時間も 会えず
とうとう帰宅時間を迎えた。
チャンスはここしかない。
・・・がしかし
「龍馬 ちょっといいかな?」
「何すか?」
「あのさ〜ちょいいいなか?」
「何すか?」
「あのさぁ〜」
何から話せば?
「早めにお願いできます?
丸井さんを待たせてしまうので」
龍馬の目線のその先には丸井さんが
ニコニコして立っていた。
「あ・・・やっぱいい」
「そーですか
じゃあ お先に!」
「あ・・・うん」
2人の帰る姿を見送ることになるとは!
しかも丸井さんの可愛らしい笑顔
それにそれに2人の距離の近さ。
素直じゃないあたしが
招いた結果。
立ちすくんでいるところに
慌てて恵があたしの元へやって来た。