MAYBE TOMORROW
「うん」

玲奈はやっと納得したようだった。
そしてわたしも「ナットク」する。

「そうだったんですか?わたしたち、
ずっと『たぶん、ヒカル』って思ってたんです」

玲奈はわたしの言いたかったことをぜんぶ「代弁」してくれた。
たぶん。

「あいつから、キイテなかった?」

あいつとはもちろんのこと、「ツカサ」だ。ヤクタタズ、の。

お兄ちゃんはわらった。だからわたしたちも、そしてよくは
わかってなかったであろう幸も沙織も結衣も。

そこにいたわたしたち六人はみんなでわらったのだった。
< 160 / 412 >

この作品をシェア

pagetop