MAYBE TOMORROW
そしてわたしにとって何よりのもうひとつの一大事は、
ナディアもお兄ちゃんと同じ大学に合格し、しかもご丁寧なことに
学部学科まで同じだったってことなのだ。

それは何気に話されるみんなの会話の中から知るに至ることだったのだけれど、
それを知ったときのわたしはもう卒倒しそうになって、
まさにお店の椅子から転げおちるところだった。

しかし考えてみればそれも十分にあり得ること、
最初から「ハンチュウ」に入れておかなければならないことだったのかも。

で、わたしは当然のようにその日、お兄ちゃんと同じ大学に行くことを決心し、
そしてこころに強く誓ったのだ。

「必ず受かる」と。
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