MAYBE TOMORROW
わたしはしばし言葉が出なかったのだけれど、
お兄ちゃんはそれをわたしの手に自分の手で包み込むようにして持たせた。

「良いんですか?」

やっと出た言葉がそれだった。

「もちろん。そのために持ってきた」

「ありがとう」
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