MAYBE TOMORROW
それはわたしも聴いたことがあった「コンドルは飛んで行く」
という曲がかかっているときだった。

というより、お兄ちゃんはわたしに
この曲を聴かせたかったのだと思う、きっと。

「ここに行ってね、空を見てみたいんだ。よけいなものが何もない、
そして誰もいないところで、どこまでも続いているような、
どこまでも飛んでいけそうな空を」



「あの馬鹿、だからひとりはやめろって言ったんだ」
< 363 / 412 >

この作品をシェア

pagetop