MAYBE TOMORROW
大学は大騒ぎとなってあちこちにテレビのクルーの姿が見受けられた。

「悪い冗談だ。そのうちにひょっこりと帰ってくる。きっと」

オニイチャンはそい言い続けた。

だけどそうはならなかった。

帰国したオニイチャンにわたしはお兄ちゃんからの絵葉書を見せた。

「夜、出かけたまま戻らなくなったって」
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