MAYBE TOMORROW
わたしはこの詞を片手にテープを聴き続けた。
まるでお兄ちゃんとのつながりを少しづつ確かめるように。

そしてお兄ちゃんの息吹を感じられるようにと。

つぎの日から学校では手のひらを返したように英語の授業に集中した。
いちにちでも早く、あの歌がわかるようにと。

でも、お兄ちゃんにはなかなか逢えなかった。
「ありがとう」をいうこともできずにいた。

お兄ちゃんは何をしてるのだろうか?おばあちゃんは元気になったのかな?
心配だ。

それに、名前もまだわからないままだ。
相変わらず、わたしのなかでは「名無しの権兵衛」のまま。

悲しいよ。
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